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登良屋(とらや)

ココがイチオシ!

通りかかるとゴマ油の香ばしさに誘われてお腹がすく。昭和33年創業の関内の名店天ぷら・肴「登良屋」

ゴマ油の香ばしさに誘われて

イセザキ・モールの路地裏を歩いていると、ゴマ油の香ばしい匂いがするところがあるよね・・・そうそう、「野毛おでん」の隣・・・そんな話をしたり聞いたりしたことはないだろうか。今回イチオシしたいお店こそが、そのいい匂いのする、天ぷら・肴の「登良屋(とらや)」である。

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店へのアプローチは、イセザキ・モールから
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富士そばと、カレー&カレーパンの店「天馬」の間の路地を奥へ
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歴史を感じる店構えの登良屋

辻に面して瓦庇(かわらびさし)にのれんのかかる立派な玄関が目に入るが、

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店の入り口はこちら

すりガラスで店内の様子はわからないが、早速おじゃましてみよう。

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店内はカウンターとテーブル席があり、さらに奥に座敷席がある
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座敷席は座卓タイプと
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椅子に腰かけるテーブルタイプがある

登良屋は1958(昭和33)年創業。増築などは加えられているが、創業以来この場所この建物で営業を続けている。

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店主の荒井浩(あらい・ひろし)さんは2代目

店名の由来は、荒井さんの祖父の名「登良吉」によるそう。登良屋を創業した荒井さんの父は牛鍋屋の老舗「荒井屋」(創業1895<明治28>年)の三男だった。

「戦時中、長男も次男も出兵していたので父が荒井屋で働いていたのですが、終戦後に兄たちが復員してきたので 、独立したんです。同業だと商売の邪魔をしてしまうので向こうが肉ならこちらは魚ということで、天ぷら屋をはじめました」と荒井さん。

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赤ん坊の時は店の隅に寝かされて育ったという荒井さん

荒井さんの母は三重県のカツオ漁師の網元の娘。確かな目利きと中途半端なものは出せないというプライドで、材料は天然物しか扱わない。天ぷら屋さんながら刺身も美味しい、というか看板にも「天ぷら・肴」と掲げられている理由もそこにあった。

荒井さん自身は、もとは店を継ぐつもりはなく獣医を目指して進学した後は会社勤めも経験した。だが、会社勤めに限界を感じ、遠回りをしたものの家業を継ぐことに。その際、父から「遊んできても構わないから」と1年間大阪へ修行に出されたそう。「食い倒れ」といわれる食の高い文化を誇る大阪で腕を磨いた荒井さん。上方と江戸前、さらに母譲りの近畿の味の融合が登良屋の魅力である。

登良屋自慢の天ぷらと肴

登良屋のメニューには値段が書かれていない。その理由を荒井さんはこう説明する。

「うちを接待で使う時に、値段が書かれていたら接待される側は気を遣ってしまって本当に食べたいものを頼めないでしょう。寿司屋だって値段は書いてないし。それに、来てくれるのは常連さんが多いから、みんな値段はわかってるんだよね」

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接待や常連客でない場合は値段を丁寧に説明してもらえるのでご安心を

登良屋の常連客は先代から世代を超えて通う人も少なくない。地元生まれ地元育ちの荒井さんを昔からよく知っている人も多いし、子どもや孫を連れて通う常連客もいるという。

「でも最近はインターネットの普及で新規の若いお客さんも多いね。昔は情報もないし、すりガラスで中の様子はわからないし、入り口は2つあるし、入りづらかったかもしれないね」と荒井さん。

確かに、もうひとつの入り口は使われていないようだが、あれは一体?

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こちらは一度も入り口として使われたことはないらしい

実はかつて、その形状と位置関係からあの場所が付近のごみ置き場にされてしまっていたそうだ。荒井さんは言う。

「ごみを置かないでくれっていうのも悪いから玄関を作ったんだよ。人の家の玄関先ならごみを出したりしないだろうから。大工さんが張り切っちゃってやたら立派になってしまったけど」

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というわけで、入り口は昔からこちらだけ

少し話はそれたが、登良屋のメニューを改めて。
まずはお造りを見せていただく。

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刺身の代表はやはりカツオ

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季節ごとに良いものが揚がる産地は変わるという

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そして特徴はその見たこともない独特の盛り付け

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ドンとそびえ立つカツオ

ぴんぴんとした切り口が強調され、鮮度とうま味を食べる前から予想させる。この盛り方は、母から伝えられたもの。三重のカツオ漁師の盛り方なのではという。口に入れるとねっとりした赤身が香り高い。刺身の下のツマまで美味しい。

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たっぷりの生姜とネギでいただきます

魚介類は季節や天候でメニューが変動するが、共通するのは天然物であるということ。こんなに刺身が美味しいのだから、天ぷらも美味しいに決まっている。さあ、天ぷらへの期待が高まる。

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