第27回参議院選挙は20日に投開票が行われた。立憲民主党現職の牧山弘恵氏(60)は同日午後8時過ぎ、当選確実の一報を受け、横浜市中区のホテルで支援者らと万歳三唱。喜びの笑顔を浮かべ、「真っすぐ前を向いて戦ってきた。多くの皆さんが大きなサポーターになって支えてくれた」と感謝を語った。
党本部は当初、牧山氏ら現職2人の擁立を決めていたが、週刊誌でハラスメント疑惑を報じられたもう一人の現職が5月に出馬を辞退する事態を乗り越え、県連所属議員らが一丸となって戦いを展開。支援団体・連合神奈川も公示直前になって「支持」から「推薦」に格上げして支援した。食料品の消費税率0%の実現など物価高対策を訴えたことが支持を集めた。
17日間の選挙戦を「食料品の値上がりやガソリンのコスト高が生活を圧迫しているという声を多く聞いた。そんな皆さんの声が私の背中を押してくれた」と総括。4期目に向け「物価高に対する具体的な政策をとっていく。生活に寄り添える政治を全うしていきたい」と表情を引き締めた。
牧山弘恵氏 幼少期のいじめ体験や貧困国で暮らした経験が政治を志した原点。3期18年、「命を守りたい」を政策テーマに掲げてきた。現在は参院経済産業委員長。政界入り前は米国弁護士として活動した。オリーブグリーンの服がトレードマーク。2児の母で、家族と過ごす時間をこよなく愛する。横浜市中区在住。60歳。